【人生の振り返りシリーズ】⑧再発~カウンセリング治療~

私のこと

小学生で母を亡くし
その後、不登校、摂食障害、うつ病、結婚、不妊治療、離婚。
その後、再婚したものの再度、不妊治療を経験しました

ようやく授かった子どもなのに、今度は子育てが辛くて悩みました

母が倒れた時からの人生の振り返りを綴っています

①母が倒れた

②実感できなかった母の死

③不登校の始まり

④不登校時代(出会いに恵まれた高校生活)

⑤休学。そして、通信制高校へ転入学

⑥人生で1番辛かった日々~摂食障害とうつ病~

⑦回復期~環境の大きさ~

自傷行為などの表現を含みます

苦手な方、影響を受ける可能性がある方はここで引き返してください。

再発

19歳で元夫と生活し始めた時に、自然と通院も服薬もやめていました

ですが、実家に戻りしばらく経った頃
恐らく1年以内に、また不安定になってきました

食べられない、寝れない…だったと思います

この時、父が「いい病院があるらしい」と聞いてきたのが、隣駅にある心療内科でした

この病院にしばらく通院した後
カウンセリングを受けることによって
かなり長い期間かかりましたが
本当の意味で寛解に向かっていきます

この時のカウンセリングの先生とは今でも連絡が取れる状態になっていて
昨年も、少しお世話になりました

この先生との出会いは、本当に大きなものでした

心療内科の受診

心療内科には、初診から1人で行きました

とてもキレイな病院でした

漫画や小説、色々な本もありました

予約制の病院だったので、特別混んでるようにも見えませんでした

初診の時は、看護士さんと別室で家族構成や
今までの経緯を1時間近く話しました

その後、診察があり、再び投薬治療が始まりました

2週間に1度のペースで通院することになりました

一応、予約制ではあるものの
心療内科は1人1人の診察が長引く傾向にあります

それは先生がしっかり向き合って
話を聞いてくださる証拠でもありますが
待ち時間は1〜2時間は当たり前でした

調子が悪い時は、待ち時間が辛く
座っていられないこともありました

カウンセリング治療

心療内科に通院して、半年から1年が経った頃
主治医から「カウンセリングを受けてみてはどうか?」と言われました

病院の2階にある別室で、カウンセリングが受けられる
若い女の先生だから、私にも合うんじゃないか

そんな提案でした

カウンセリングってあまり乗り気じゃなかったんですが
投薬治療だけでは同じことの繰り返しなのもわかっていたので
結局受けることにしました

この頃で恐らく21歳くらい

最初に入院してからでも3年は経っていました

カウンセリングを受けたからって
すぐに回復するわけではありません

ホントに前に進んでいるのか??
自分では全くわかりませんでした

ちょっと元気になったと思ったら
また後退する

3歩進んで2.5歩下がる

そんなイメージです

ジェットコースターのような負のループ

ずっと調子が悪いわけでもありません

普通にバイトに行けるくらい調子がいい時もありました

過食嘔吐もなく、自傷行為もなく
ごく普通に過ごせる時期もありました

ただ、常にジェットコースターなのは変わりませんでした

いつストーーーンと落ちるかわからない

落ち始めたらどうしたらいいのかもわからない

結局、過食嘔吐に走ってしまう…

逆に言うと、寝れない、「吐きたい」
そのサインが出るまで私が私の状態を把握できなかったんです

自分の体や心に鈍感になりすぎていて
身体が急ブレーキをかけるまで気付けない

これが大きな課題でした
(今でも傾向は残ってますね^^;)

元気になってくる

遊びに行きたい

お金がない

バイトをしよう!

バイトをする

ペースがわかってないから
週4とかで働いてしまう

頑張り過ぎて疲れる

気分が落ち込み始める

症状が出始める

動けなくなる

バイトを辞める

しばらく休んで、最初に戻る

同じことを何回やったかわかりません…

自分のことがわからず
目先のことしか考えてない

そして多分、面接に行けるような時期は
軽い躁状態だったんじゃないかなと思います

テンションがハイになっている感じでしょうか

気持ちも大きくなっているので
出来ると思ってしまうんですね

ほんの少し溜まったガソリンを一気に燃やして
すぐに消えてしまう

そんな状態でした

自分を感じる

カウンセリングを受け続けることによって
この状態を少しずつ少しずつ客観的に捉えられるように
訓練していきました

感情についても「ただしんどい」から

悲しいのか?不安なのか?怒りなのか?

何を感じているのかを少しずつ意識する訓練をしました

これを意識していたというよりは
カウンセリングで先生と話すことで
自然と意識させてもらった感じです

カウンセリングは、本当にその日、その日で
話したいことをただ話して帰ってくる
その繰り返しでした

ただ継続して状態を知ってもらえている安心感
全てのことを受け止めてもらえる安心感は大きかったです

元夫に対する愚痴も
父に対する愚痴も全部吐き出せるのはカウンセリングでした

ネット上で出来た仲間

カウンセリングと同様に
私の支えになっていたのがインターネットの世界でした

当時、発売されたばかりのこの本

仁科 綾さんのうつ~みんなで分かちあえば、もっと楽になれるよ

著者の仁科綾さんのHPでは
体験談を元にしたうつ病についてや薬のこと
うつ病患者を支える人に向けたメッセージなど
勉強になることが色々と書かれていました

その中で利用者同士が交流できる掲示板がありました

当時は、利用者が多く、掲示板は活発に動いていました

私は、そこで同じように悩んでいる人と交流を持つことができました

うつ病だけでなく、私のように摂食障害で悩む人
解離性同一性障害の人、適応障害の人…
症状も年齢も、住んでいる場所も違いますが
皆、心に傷を抱えている人たちばかりでした

ニックネームだけで、顔も本名も知りません

ですが、その適度な距離感のある関係が
お互いに心地よく、自分の本音を出すことが出来たんだと思います

そして痛みがわかるからこそ、優しい人ばかりでした

訳もなく不安だったり、落ち着かなかったり…
そんな理解してもらいにくい状態も共感してもらえることが
安心感に繋がっていたと思います

徐々に何人かの人と仲良くなり
掲示板のチャットではなく、直接チャットをするようになりました
(その方が、更新が早いしログが残らないので)

PCが超苦手な私ですが
その時も懇切丁寧に教えてもらいながらやりました

私が1番最初にブログを開設したのも
このチャット仲間から勧められたことがきっかけでした

まだSNSというものがなくmixi(わかるのかな^^;)が流行る前です

開設のやり方から、設定まで
1から10まで教えてもらったことで
なんだかんだと形や場所を変えて
こうして書くことが続いています

亀より遅い…けど変化していた

今回、この振り返りの記事を書くために
2004年に開設した1番最初のブログを読み返しました

ただの日記なので、酷い文章だし、酷い思考なんですが
自分の軌跡が残っていました

すぐに変わる、すぐに治る魔法はなくて
日々の変化はわからないくらい
本当に少しずつ少しずつ変わっていきました

なんで、こうなっちゃったんだろう?
なんで、過食したくなるんだろう?
なんで、寝れないんだろう?
なにが、悲しいんだろう?
今、何を思ってるんだろう?

身体がストップをかけるまで
自分の状態に気付けなかったので
そこに【気付く】ということを
何年もかけてやってきました

自傷行為も生きるため

過食する自分も
自己誘発嘔吐する自分も
自傷行為も
まずは一旦OKにするところからでした

そうしないと自分を保てない
生きるためにやっている

そう、死にたくてやっているわけではないんです

生きるためにやっている

そんな人の方が多いんじゃないかと思います

私は、そうでした

「死にたい」と言うだけで
本気で思っているわけじゃない

自分でも感じ取れていない怒りや悲しみが
そういう形で溢れ出ていた状態でした

ただ、段々とそれに慣れると
加減がわからなくなる人がいます

その時に、自傷行為が自殺に繋がったり
後々、後遺症に繋がるほどのケガになることがあるのも事実です

だからこそ陰で1人でコッソリやることが危ないんです

自傷行為をしているときは全ての感覚が鈍くなっています

本来は痛みを感じるはずなことに
痛みを感じられなくなっています

随分と回復した後に、発作的にリストカットをしたことがあります

ビックリするほど痛かったです

なんで、毎日あんなに平気でやってたんだろう?と
自分でも思うくらいでした

剃刀で切ってるので痛いのが当たり前なんですが
改めて、当時は感覚がおかしかったんだと実感しました

「痛いだけ」というのを本気で感じたことで
私はリストカットから卒業できました

以前にも書きましたが「切りたい」という思考は
今でも残っています

無意識に、自動的にそういう思考になるんです

実行しないのは、やはり自分で実感したからだと思います

周囲に言われているだけの時は
自分の本心からの納得じゃないので
葛藤がすごかったです

自分で心から納得がないと
完全に止めることが難しいと思います

周囲の人へのお願い

周りで見ている人は、それはそれは辛いと思います

私も娘が同じことをしていたら…と思うと
とても黙ってみていることは出来ません

でも、本人を守るために
否定しないで欲しい
と思います

命に関わることだけは本気で止めてください

それ以外のことは辛いですが
一旦受け入れてあげてください

何も言わなくていいです
何もかける言葉も浮かばないと思います

ただ黙って手当てをしてあげてください

傷が炎症を起こしたり、膿んだりしないように
ただ、手当をしてあげてください

それだけで、きっと救われます

やってはいけないこと
やめたいと1番思っているのは本人です

ちゃんとわかっています

いつかきっと、自分の力で止められる日が来ます

そのために必要なのは
そんな自分も受け入れてもらえるという安心感
居場所なんです

このままの自分でも大丈夫なんだと感じられれば
少しずつ自傷行為を必要としなくなります

一気に止めることは出来ないかもしれません
何年もかかるかもしれません

でも、毎日だったのが週に1回になったり
月に1回になったり…

良くなったと思っても戻ることもあるでしょう

それでも、必ず必要じゃなくなる日が来ます

それを信じて、見守ってください

長くなったので、また書きます

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