【本】夫は犬だと思えばいい

なかなかインパクトのあるタイトルですよね^^

タイトルだけで中身の確認もせずに読みましたが
めちゃくちゃ面白かった!

子どものためにも大事だなと思ったので紹介します☆

著者の高濱正伸さんは
【子どもを「メシが食える大人に育てる」こと】を教育信条に
「花まる学習会」を運営されています

そこで子ども達と接していく中で
あることに気付いたそうです

そのことをまとめたのが、この本です


子どもの学習不振は、お母さんの声かけでうまれている

学業不振は、子どもが最初から気にしていることではありません

ほとんどの場合、お母さんがそこに注目するからうまれています

「あなたは算数が苦手よね」とお母さんが言い続ければ
子どもは「自分は算数が苦手なんだ」と思うようになります

本来の子どもは、小学校の低学年くらいまでは
どんな成績でも気にしなくても普通だそうです

そこを気にしているのは、お母さんです

気にしているから
「なんで出来ないの?」
「少しはA君を見習いなさい」
他の子や兄弟と比較して、貶める言葉を
知らないうちに投げかけてしまうのです

こういった言葉がけは、確実に子どものやる気を奪います

学業不振の子どものお母さんに共通する声かけがあります

  • 兄弟と比較する、ついガミガミ言ってしまう
  • 「何回言ったらわかるの?」を連発しながら
    昔の出来事まで持ち出して責める
  • 「この子はダメだから」などとNGワードを子どもに投げつけてしまう

どれもお母さんも良くないと自覚しています

でも、「分かっているけど、やっちゃうんです」

一生懸命だから比べてしまう

お母さんは、子どもが生まれてから悩んでばかりいます

ちょっと困ったな、思い通りにいかないなということに対して
どうすればいちばんいい方法なのか、正解はどれなのか
より良い答えを見つけるために比較します

「食べない」「寝ない」「好き嫌いが多い」「歩くのが遅い、早い」…
育児書に出てくるあらゆることが悩みの種になり
他の子や兄弟と比較します

この比較がより悩みを深くしてしまいます

子育てに一生懸命だからこそ悩んでしまうのに
そのことが事態をより深刻にしてしまうことがあるのです

お母さんこそギリギリだった

なぜ、こんなことが起こっているのか

それは「お母さんこそギリギリの状態」だからです

お母さんは今、孤立しています

家庭の中に相談できる相手はいません

お父さんに相談しようと思っても、まともに聞いてくれません

ママ友にも本当に腹を割って話すことは出来ません

家事も子育てもやって当たり前で、誰も評価してくれません

お母さんは、孤独で寂しいから、つい子どもに関りすぎてしまったり
感情をぶつけてしまうのです

お父さんもギリギリ

ではお母さんを孤独にしてしまった、お父さんが悪いのか

そうではありません

お父さんもギリギリだったのです

仕事で手一杯で、家庭の役割を果たしたいと思っても出来ない

家にいると、孤独になっているお母さんに
のんびりしていると怒られて
次々と用事を頼まれてしまいます

疲れているのに、家でゆっくりと過ごすこともできません

コミュニケーションの違いを知ろう

このようなすれ違いがなぜ生まれてしまうのか

それは異性について学んでいないからです

そもそも男女でコミュニケーションが違います

女性は「共感」を求めます

男性は「結論」「解決」を求めます

例えば「子どもが学校に行きたくないと言っている」とします

お父さんは、どうすれば学校に行くようになるか「解決」しようとします

でもお母さんがお父さんに求めているのは
「子どもが苦しんでいることがわかる、私の心配や不安を分かってほしい」ということです

求めていることが全然違いますよね

すれ違うのも当然です

だから【夫を「犬」だと思えばいい】んです

要するに、自分とは違う生き物だと思えばいいってことです

夫が「犬」なら妻は「猫」でしょうか

自分と同じだと思うから「分かってもらえない」ことに腹が立つんです

そもそも「自分と違う」ならば、「分からなくて当然」です

犬を飼っている人は、犬の本当の気持ちはわかりませんよね?

でも「こうすると嬉しいかな?」「こうするとイヤかな?」と想像します

それを夫婦の間でもやりましょうということです

男女の違いを学ぶことは夫婦だけでなく
会社でも、学校でも、どこでも役に立ちます

男女の違いを認識し始める思春期の子供たちにも
このことを伝えることを著者は勧めています

【結論】お母さんの笑顔がいちばん

子どもにとって、世界で一番大事なものはお母さんです

お母さんの愛情が子どもにちゃんと注がれれば
たいていの問題は解決します

お母さんが子どもに愛情を注ぐためには
お母さんを安心させることが何より必要なのです

お母さんが安心するためには、お父さんが話を聞いてあげることです

そのために、お互いに異性について学ぶことが必要なのです

感想

読んでみて、心当たりがありすぎて…
反省と納得の連続でした

子どもへの接し方も、無意識にやっていることもありました
でも、言われてみれば子どもにとって良くないことは納得です

夫への対応も同じです

「夫に理解してもらえない」「聞いてもらえない」
そう言った感情は、私も覚えがあります

産後すぐは、慣れない赤ちゃんとの生活でわからないことだらけ

でも自分がやらないと赤ちゃんは死んでしまう

そんなプレッシャーも感じながらの子育てで
体力的にもギリギリの中、必要以上に力が入っていたと思います

そんな不安も疲労も夫には分かってもらえない

そんな風に感じていました

いつの間にか「夫に分かってもらう」ことはあきらめていました

そうなると夫のことはイライラの種でしかないんですよね(笑)

私の場合は、育児サークルなどに参加して
助産師さんやプロの方にアドバイスを頂いたり
そこで会うお母さんと話すことで日頃は紛らわせていました

育児ブログをやっていたのも
他のお母さんと交流して、共感を得たかったからです

私の場合は子どもの成長と共に、夫の役割も徐々に出来てきて解消されました

でも今の時代のように
子育てサークルなど他のお母さんと接する機会も
相談する機会もなければ
もっともっと辛くしんどい子育てだっただろうなと思います

この本の中には、もう少し具体的な方法も書かれています

お母さんが注意するポイント
お父さんが注意するポイント
「共感」する会話の方法     など

子育て中じゃなくても
読むと参考になる部分が多いんじゃないかと思います^^

独身の方なら、この本で男女の違いを学ぶと
モテたりするかも…笑

夫は犬だと思えばいい。 [ 高濱正伸 ]楽天で購入

コメント

タイトルとURLをコピーしました